子供の皮膚に発症しやすい水いぼ(正式名称は伝染性軟属腫=でんせんせいなんぞくしゅ)の症状ってどんなものなのでしょうか?

詳しく解説していきます!

-水いぼとは?
ポックスウイルス科の伝染性軟属腫ウイルスが皮膚に付着して感染することにより発症します。
潜伏期間は2~7週間と言われていますが、それ以上の長期に及ぶこともあります。
良性ですが、感染性が高いウイルスであるため、ケアを怠ると増殖する可能性があります。

自然界のどこにでも存在するウイルスですので、他者から感染した場合を除くと、感染経路が明確ではないことが多いです。
また、成長とともに免疫(抗体)ができるため、そのまま放置しておいても自然に治癒していきます。
そして、一度免疫ができると、ウイルスが皮膚に付着しても感染しないとされています。
ですので、大人でも稀に発症することがありますが、多くの場合、まだ免疫のできあがっていない10歳前後の子供に発症するのですね。

-見た目は?
大きさは1mmから5mm程度です。
できてすぐの時は小さいですが、時間の経過とともに大きくなっていく性質を持っています。

大まかに言うと、袋の中に液体が入っている、といったような見た目です。

袋部分には光沢があり、よく見ると中心部が少し窪んでいるのが特徴的です。
全体的に弾力感があるように見えます。
また、中にウイルスが入っているため、皮膚がやや透けているように見えることもあります。
色は白やピンクであり、中心部に近づくほど白くなっています。

アトピー性皮膚炎を併発していると、炎症が起きて、赤や黒系統の色合いになることがあります。
そして、アトピー性皮膚炎を持っている場合、水いぼが発症しやすいと言われています。
アトピー性皮膚炎により、皮膚のバリア機能が低下しているため、感染しやすくなるからです。

同じく風邪や病気などで免疫力が低下している時も、感染しやすくなるのでご注意ください。

遠目に見ると、化膿したニキビにも似ていますが、ニキビよりもなめらかな印象です。

皮膚の表面に中央が窪んだ小さな袋状の突起物を発見したら、恐らく、それは水いぼの症状です。

-袋の中身は?
水いぼという呼ばれ方から、中には水のようなサラサラの液体が入っているように思ってしまいがちですが、中身は、白い糊状の固形物質です。
わかりにくいですが、チーズのような感じです。完全に硬い物質ではないです。

この中身が、ウイルスです。感染性が非常に高いため、無理に潰して中身を押し出すなどするのは危険です。

-できやすい場所は?
こちらは、一概にここ、とは言えません。
脇の下、肘、膝裏などにできやすいとも言われていますが、基本的に、顔、体、手、足、と、皮膚がある箇所ならどこにでもできる可能性があるのです。

-痛みやかゆみなどの症状はある?
基本的に痛み、かゆみといった刺激はありませんが、アトピー性皮膚炎を併発していると、かゆみを感じることがあります。
そして、脇や腕の内側など、皮膚と皮膚がこすれ合いやすい場所にできてしまうと、皮膚が摩擦を起こすことにより、かゆみを生じる場合があります。

かゆみを感じて掻いてしまうと、ウイルスを覆っている皮膚が破れてしまい、中のウイルスがでてくる恐れがあります。
そうなると、症状の出ていない皮膚までウイルスに感染し、どんどんいぼが増えていく可能性があります。
数が多くなってしまうと、ケアもより大変になってしまいます。
発症している間は、くれぐれも傷をつけないようにご注意くださいね。

また、患部に何らかの負荷がかかり、袋部分が破れてしまうと、痛みを生じることもあります。

もし、水いぼができてしまった場合は、病院で適切な処置を施してもらうか、あるいは、免疫ができて自然治癒するまで、ガーゼや絆創膏などで患部を覆うことをおすすめいたします。
さらに、日焼けや乾燥によって皮膚にダメージが加わることもよくないですので、服で隠すなど、出来る限り対策をとってくださいね。

症状が悪化してしまった場合は、皮膚科などで相談してくださいね。