顔のイボはどんな人でもできる可能性がある良性の腫瘍です。
イボであれば治療をしなくても特に問題はありませんが、悪性の皮膚疾患の場合にはすぐに治療を受けなくてはなりません。

顔のイボが良性でなく悪性の可能性もありますので、ここでは悪性のイボの特徴についてみていくことにしましょう!

▼日光角化症

日光角化症は初期の皮膚がんです。
進行すると一部は有棘細胞がんになると言われています。

《特徴》
・紫外線を浴びやすい顔や耳、腕にできる
・シミに似ていて赤みが強い
・表面が乾燥している
・触ると固く、表面が盛り上がっている
・大きさは数ミリ~2センチ程度

日光角化症は顔のイボに見えることもありますが、シミに間違われやすいようです。

《治療方法》
・軟膏の処方
・液体窒素を用いた凍結療法 など

日光角化症が悪性の皮膚がんへと移行する可能性は10%と言われていますが、この段階で治療を受けることで皮膚がんのリスクを大きく下げることができます。

▼有棘細胞がん

悪性でありながら顔のイボと間違われやすいと言われているのが有棘細胞がんです。

《特徴》
・皮膚から盛りあがったようなイボができる
・表面がかさぶたになっていたり、ジクジクしている
・悪臭がある
・顔や手の甲など紫外線を浴びやすい部位にできる
・過去に外傷を受けたり、ヤケドした部位にできることもある

有棘細胞がんは女性よりも男性が発症しやすい悪性の皮膚がんです。
加齢とともに発症率が上がり、全体のおよそ6割が70歳以上だといわれています。

《治療方法》
・液体窒素を用いた凍結療法
・外科療法
・放射線治療
・化学療法 など

有棘細胞がんの初期は顔のイボと同様、液体窒素を用いた凍結療法が可能です。
早期に治療すれば予後が良好だそうです。

▼悪性黒色腫(メラノーマ)

イボには濃褐色~黒色になるものがあり、これと間違われることが多いのが悪性黒色腫(メラノーマ)です。
ほくろに間違えられることも多い皮膚がんです。

《特徴》
・表面が膨らんでいる
・形は左右非対称で辺縁がギザギザしている
・全体の色が均一でない
・大きさが6mm以上ある
・大きさや色に変化がみられる

大きめで色の濃い顔のイボは悪性黒色腫と区別しにくいですが、形に特徴があるのでよく見ると分かるのではないでしょうか。
悪性黒色腫は顔にできることもありますが、特に手足の指に多くみられます。

《治療方法》
・外科療法
・放射線治療
・化学療法 など

悪性黒色腫は進行すると離れた皮膚、さらには肺や脳などにも転移します。
治療方法に化学療法がありますが抗がん剤が効きにくいため、切除できるようであればほぼ外科療法となります。

▼基底細胞がん

基底細胞がんもまた、顔のイボに見える皮膚がんのひとつです。

《特徴》
・ほくろのように軽く盛り上がっている
・茶褐色~黒色である、まれに肌色のこともある
・かさぶたや出血がみられる
・まぶたや鼻、口唇のまわりにできやすい

基底細胞がんは全体の8割以上が顔、頭にできます。
多くは茶褐色~黒色ですが、なかには白色っぽいものや紅斑に見えるものもあります。

《治療方法》
基底細胞がんの治療はほとんどが外科療法です。
切除するだけでほぼ治ると言われています。
他の部位に転移する可能性は低いですが、再発する恐れもあるので経過観察する必要があります。

◆顔のイボとの区別が難しい場合は受診しよう!

顔のイボはいくつか種類があり、人によって見た目の特徴が大きく異なります。
色は肌色のものもあれば淡~濃茶色、黒色だったりしますし、大きさも1ミリ~数センチまでとさまざまです。
形状は尖っていたり丸いもの、つぶれたように見えるものなどがあります。

顔のイボが良性なのか悪性の皮膚がんなのかを判別できない場合にはそのままにしておかず、早めに皮膚科を受診したほうが安心です。
悪性であった場合には早期治療が大きなカギとなります。

顔のイボは悪性のものと間違われやすいので、イボができていると思ったらこまめに形や色などを観察するようにしましょう!