水いぼ、そして、ヘルペス。どちらもよく聞きますし、皮膚の病気ですよね。
見た目も似ていますし、もしかして呼び名が違うだけで同じものなのかと思いきや、実は全く違うものなのです。

早速、それぞれの違いについて詳しくみていきましょう。

-何が違うの?
具体的に何が違うのかというと、

▼水いぼ
正式名称を伝染性軟属腫(でんせんせいなんぞくしゅ)と言い、ポックスウイルス科モルシポックスウイルス属の伝染性軟属腫ウィルスが皮膚へ感染することで発症します。
抗体を持っていると感染しなくなります。
子供に発症することが多いのは、成長段階であるため、まだ抗体ができあがっていないからです。

対してヘルペスは、単純疱疹(たんじゅんほうしん)と帯状疱疹(たいじょうほうしん)を指します。
単純疱疹、帯状疱疹、どちらもヘルペスウイルスが原因であり、症状も似ていますが、別な疾患です。

▼ヘルペス
・単純疱疹
熱のはな、とも呼ばれることがあります。主に、顔や口の周囲にできます。
水疱ができ、徐々に大きくなっていきます。
かゆみ、軽度の痛みを伴うことが多いです。

風邪や病気、紫外線の浴びすぎなどが要因となり、発生します。

放置しておいても、20日程度で自然治癒する場合がほとんどですが、飲み薬や塗り薬で治すこともできます。
見た目や痛みなどの症状が気になってしまうかと思いますので、発症したら皮膚科へ行かれるといいでしょう。

・帯状疱疹
広範囲に渡り、水疱ができます。その後、潰れて中身が出てくることがあります。
人によっては痛みを感じることもあります。
病後などの疲労時に発症しやすい症状です。

顔にできると、顔面神経などに支障を来す恐れがあるため、すぐに病院へ行かれることをおすすめいたします。
何科に行くのが最も適しているのかというと、目の周囲に発生している場合は眼科、耳付近に発生している場合は耳鼻科、口唇に発生している場合は皮膚科、といったふうに発生している箇所によって異なります。
複数発生していて、様々な場所にあるときは、まずは皮膚科へ行かれるといいでしょう。

特に、目の周囲に関しては、視覚機能に影響がでることも考えられますので、放置するのは危険です。

なるほど。そもそもウイルスの種類が異なるので全く別な皮膚疾患、ということなのですね。

-見た目で違いはわかる?
皮膚の表面にポツッとしたさほど大きくはない突起物ができる、という点では、どちらも似ていますよね。
肉眼で違いはわかるのでしょうか?

実は、水いぼの独特な見た目(形状)により、比較的、判断がつきやすいです。
ぱっと見た感じではわかりにくいかもしれませんが、よく見ると、水いぼの場合は、中心部が少し窪んでいます。
中心部にヘソがある、と思えばわかりやすいかもしれません。
ヘソに似ている窪みがある場合は水いぼである可能性が極めて高いです。

-発症する場所に違いはある?
どちらも、体のあらゆる場所に発生してしまう可能性があります。
顔、首、体、手、足、そして、性器にできてしまうこともあります。

そのため、発症している場所によって、どちらの症状なのかを特定することはできないと言えます。

-対処方法の違い
水いぼは自然治癒していくものなので、特別な処置を施す必要がない皮膚疾患ではあります。
ただし、見た目が気になる点や、ケアをしないまま放置して感染が拡大していくことを防ぐためにも、自宅治療や病院での適切な治療を行ったほうがいいでしょう。

ヘルペスに関しては、自然治癒も期待できますが、顔面神経などへ影響を及ぼす可能性もありますので、なるべく早めに病院で診察してもらったほうがいいでしょう。

-まとめ
皮膚疾患という意味では同じであり、発生する場所や見た目も大変似ていますが、全く異なる疾患なのですね。
しかし、どちらも発症してしまうと、見た目的な問題も含めて、辛い症状ではあります。
ですので、もし、できてしまったらそれぞれに合う、正しい方法で対処しましょう。